スペーサの入手で困っている方には朗報かも

M2スペーサの入手性が悪い

自作キーボードの製作では、アクリル版でPCBを挟むサンドイッチ方式にするパターンが多いかなと思います。サンドイッチ方式で組み立てる場合、中身(PCBとPCBに取り付けたパーツ)の高さに合わせてスペーサを用意して、アクリルの上下をネジとナットで固定する組み立て方が一般的でしょうか。

ネジやナットには規格があり、よく使われているのはM2だと思います。
ところで、M2のネジ類って入手しづらくないですか? 私の近所のホームセンターは幸いM2のネジとナットを置いてますが、種類は少ないですね。M2のスペーサは売ってません。なので秋月電子で買ったりしてました。
M3だと入手性が良いので「じゃM3で作るかな」と思って設計したことがありますが、M2に比べて結構スペースが必要になり、またスイッチの間にネジを通すことはできず、結局M2に戻しました。

で、本題ですが、このスペーサを買わずに組み立てる方法を紹介します。ネットでは見かけないので何か問題があるのかも知れませんが、私は便利に使ってます。

図がイマイチですが、スペーサの代わりにナットを挟みます。以上!!
だとあんまりなので、もうちょっとお付き合いください・・
それぞれのサイズですが、例えばKailh choc のPCBソケットは2mm厚です。この場合M2ネジを使い、スペーサ代わりのナットはM2.6を使います。ナットの厚さは規格化されていて、M2.6の厚みは2mmです。あらピッタリ。

スペーサより見栄えは悪いですが、M2スペーサよりM2.6ナットの方が入手性は良い。と思ってます(ウチの近所のホームセンターは置いてるよ)。ちなみにM3ナットの厚みは2.4mmなのでM2.6とほぼ同じ。M3なら入手性はさらに良いです。
ナットの規格の話はここら辺で。
http://www.ikekin.co.jp/contents/catalog/standard/nut/index.html

ちなみに、上の図を良く見るとアクリル板とPCBの穴サイズが同じです。スペーサを通せる様にPCBに大きく穴を開けている設計もありますが、上の図の様にすれば、ネジ近くまで配線できるのでちょっとお得です。

実際に組み立ててみる

こんな感じです。

パーツ一覧。左側に大小二種類のナットがあります。
PCBの表側にアクリル板を載せて、M2ネジを差し込みます。
裏返したときに外れない様にテープを貼っておきます。マステが良いですよ(手元になかったので・・)
裏返して、ネジにM2.6ナットを通します。
ナットの径が大きいのでネジ止めはできません。ただ通してあるだけ。
アクリル板を載せます。まだネジ止めできてません。
ピンボケ(^^
アクリルの手前側に出ているM2ネジにM2ナットを通して、ネジ止めします。
ちょっと分かりにくいですが、アクリル板を挟んでナットが二段になってます。
横から見た図。これも分かりにくいですが、PCBと右側のアクリル板の間にM2.6ナットが挟まってます。
黒いのも挟まってますが、PCBソケットです。PCBと右側のアクリル板の間隔は2mmです。
ネジの長さは10mm、アクリルは二枚とも2mm、PCBは1.6mmです。