前回のあらすじ
「私」はパソコンの動作音が気になって対策することにした。
騒音源はCPUクーラーと決めてかかり、CPUクーラーを交換したが、なんとなんと効果がなかった。犯人はCPUクーラーではなかった。
そうだ、静音ケース、買おう!
騒音源は電源ファンだと思ってますが、そうかも、そうじゃないかも。
いずれにせよ、騒音源はパソコンのケースの中なので、静音重視のケースにすれば万事解決するはず。ということでケースを買い替えることにしました。参考にした記事はこちらです。買ったケースはこちら。Fractal Define 7 Mini
2万円で購入・・静音重視でなければ絶対に買わない値段です。私的にはですが。
注意 Fractal Define 7 Miniのメーカーサイトには「静音性を重視」とありますが、静音仕様とは書いてません。静音「仕様」ではなく「重視」です。
Fractal Define 7 Miniの見学会
参考にした記事の方が写真と説明が豊富なので、あちらを見てください。こちらでは何枚か撮った写真とコメントなど。なお、左サイドパネルが吸音性スチールのタイプと強化ガラスのタイプがありますが、吸音性スチールのタイプを買いました。
第一印象は、重い。空のケースなのにずっしり重いです。メーカーサイトの仕様では7Kgあるとのこと。サイドパネルだけでもずっしり感があります。なんでも、産業グレードの静音性パネルだそうです。産業グレードのすごさは知りませんが。内側に薄い布のようなものが貼られていますが、これが静音のカギなのでしょうか(上面と正面にも貼ってあります)。でも正面の左右がスリット構造だったり、結構アケスケな感じもします。音漏れしないのかな。
簡単なマニュアルが付いていたので、それを見ながら作業しましたが、あちこち分解できて面白いです。左右のパネルと上部のフタ(?)と左上部のフレームまで外せて、開放感で一杯ですw
写真はありませんが、正面右側のマザーボード裏側に2.5インチSSDなどが取り付けできます。内部はなんとなく2層構造で、下の層には電源と2.5/3.5インチドライブを取り付けできます。
付属品はネジ類がたくさんと、正面と背面に取り外し可能な冷却ファンが付いています。さらに交換用のメッシュ状の上面パネルもあります。さすが2万円のケース、なのかな。
電源は付いてません。
ダストフィルターが付いているのは嬉しいですね。そんなに目が細かいようには見えませんが、多少でも効果あればいいな。
電源を取り付ける向きについて
電源は外から差し込んで取り付けます。ここで悩んだのが電源の上下の向き。古いケースではケースの上面に取り付けていました。ケースの下に取り付けるということは電源を上下逆さまにするのかしら?
調べたところ、ケースバイケースの様です。ケースの底面に通風があってケース内の通風が考慮されていれば、今まで通りの向き(つまり電源の冷却ファンが下になる向き)で良いようです。このDefine7 Miniは正面と背面に冷却ファンがあって、ケースの底面も吸気できる構造なので、今まで通りに取り付けました。
ちなみに、逆さまに取り付ける方が良い場合というのは、ケースの底面から吸気できない場合と、ケースに冷却ファンがない場合(電源ファンがケース内の排熱も兼ねる)場合だそうです。また、逆さまに取り付ける場合は冷却ファンが上に向くので、上からネジなどが落ちて入り込まないよう注意が必要の様です。
組み立てた感想
古いパソコンのケースからパーツを取り外し、新しいケースに取り付けていきます。なんか、全身の臓器移植をやってる感じでした。
組み立てのレビューではないので詳細は書きませんが、それほど作業がしやすいと言うことはなかったですね。具体的に書くと、パーツの取り付け自体は苦労しませんが、配線で苦労しました。
これはDefine7 Miniの問題ではなく、mATX用のケースなのでもともと広くはなく、そこに太い電源ケーブルなどたくさんのケーブルを配線するので、ケーブルの取り回しに苦労した感じです。
今使っている構成だとSATAのSSDが4個あり、SSDだけでケーブルが6本あって配線が大変でした。なんで4個もあるんだろう。
そうそう、Define7 Miniの右側面の2.5インチ取り付け場所はサイドパネルとの間隔がタイトなので、L字形のSATAケーブルは使えません。本体下部の2.5/3.5インチドライブ取り付け場所も今までのL字形は使いにくいです。私はフラットケーブルに交換しました。逆L字形のケーブルというのがあるようで、あれだと良さそうですが未確認。
静音重視のケースの効果ってあるの?
なかったです(涙)
サイドパネルなどフタ類をすべて閉じて電源を入れると、以前とそう変わらない音がします。耳を澄ませると、多少静かになったような、そうでもないような、微妙な感じ。
ところで、組み立てチェックしてるときに動作音の真犯人がグラフィックボードと分かりました。こいつ、使ってなくてもファンがぐるぐる回っているようです。ちなみにGeforce GTX1650なので発熱は少ない方だと思ってます。
ハードでの対策がだめならソフトで。ということでファンの回転数を制御するソフトをいくつか試しましたが、ハードウェア的に最低限の回転数が決まっていて、これは変えられませんでした。とめることも回転速度を下げることも叶わず。無念。
ほかにやってみたこと
静音化について結構調べました。防音、遮音、吸音、それぞれ意味の違いが分かりました。とにかく穴を塞ごうとして、粘土で左右のスリットなどを塞いでみましたが、目立った効果なし。粘土を厚塗りすれば効果出るのかも知れませんが、そろそろ疲れてきた。
まとめ
ケース自体はとても良いです。ドライバー要らずでサイドパネルが開けられたり、最初からしっかりした冷却ファンがついていたり(静かですよ)。ほかにもダストフィルターやら上部の電源ボタンなど色々気に入ってます。
ただし、静音については期待外れでした。遮音・吸音など調べた後の見解としては、薄い吸音(多分)シートを貼りつけた程度では静音効果は小さいのでしょう。もともと動作音の小さいパーツだと効果ありそうですが、大きな音を明確に小さくするには吸音材の物量が少なすぎます。
今後の展開ですが、残っている対策はグラフィックボードの静音化。セミファンレスというのがあるそうで。これに買い替えるかな。どうかな。