Elecrowさんで基板を発注する際、基板の厚みを選べます。
いつもは1.6mm厚さですが、1.2mmにするとどうなるのかというお話。
もちろん軽くなるのは当たり前です。
今回は試してみただけの記事なので大して中身ないです。と言うとミモフタモナイのですが。
尊師スタイルだと重さが気になる
自作のキーボードを尊師スタイルで使ってますが、今まで重さを気にしたことはなかったです。が、先日購入したキーキャップChosfox CFXは厚みと重みがあり、半分だけ付け替えても結構重くなった気がしました。残りの半分も付け替えると重みでノートPCのキーが誤作動するかも、と思った次第。
まあ、多分大丈夫と思いますが。
左半分は元々使っていたKail chocの純正(?)キーキャップ。Chosfoxと比べるとペラペラな感じです。
キーボードの軽量化を考える
まずはどんなパーツを使っているかを確認します。
- 基板
- キーキャップ
- キースイッチ
- スイッチソケット
- ダイオード
- トッププレート、ボトムプレート
- その他(リセットスイッチ、ProMicroなど)
リセットスイッチなど部品点数が少ないものは気にしないことにします。今回は基板を薄くしましたが、これ以外だとトッププレートとボトムプレートはアクリルからMDFに変えると軽くなります。比重はアクリルが1.19、MDFが0.4から0.8だそうです。ざっくり半分になります。
MDFでトッププレートを作ってみましたが悪くない感じでした。こちらはいづれ書くかも。
他にはキーキャップは3Dプリントするなら薄く(=軽く)できますね。このくらいでしょうか。スイッチも質量の軽いのを選べば良いですが、さすがに好みの問題が大きいでしょう。軽くするために気にいらないスイッチを使いたくはない。
基板の薄型で気になる点は?
基板にスイッチを挿します。またはスイッチソケットに挿すわけですが、基板が薄くなると見た目のスイッチの足が長くなります。スイッチソケットを使う場合はソケットを貫通して足が出っ張るのか、それも基板の表側のスイッチ本体が浮き上がるのかちょっと気になります。
足が出っ張るのなら切るという手がありますが、スイッチソケットを使う場合はやりたくないですね。
他には基板が薄くなることで反りが生じるかも知れない点は気になります。
ということで実際に発注してみました。
薄い基板ができた
Elecrowさんで発注しました。今回は1.6mm(デフォルト)と1.2mmにしましたが、他にもいろいろ選べます。2.0mm厚さは値段が上がりますが、1.6mm以下はどれも同じです(10cm x 10cm以下の場合)。
いつも通り5枚発注したら10枚届きました。いや11枚か。相変わらず太っ腹なElecrowさんです。
重さと厚みを比較しました。なお、10枚セットでの比較です。基板のサイズは約10cm x 9cmです。
左の写真が1.6mm厚x10枚で292g、真ん中のが1.2mm厚x10枚で210gです。厚みが3/4になったので重さも比例して軽くなってます。
ちなみに厚みの方は1.6mmの方は19mm厚、1.2mmの方は12.5mm厚です。1.6mmを10枚重ねて19mmというのは、測り方が雑なので誤差でしょう。
1.2mmの基板にスイッチソケットとスイッチを取り付けてみましたが、特に問題はありませんでした。具体的にはこんな感じ。
- 基板の裏からソケットを見ると、表側から挿したスイッチの足がほんの少し見えやすい。つまり足が裏側に伸びている様に見える。
- Kailh chocのスイッチソケットはスイッチ(の足)差し込み部分が少し出っ張ってますが、これが基板の表側に出っ張ることはない。
- スイッチ本体は基板にぴったり付いている様に見える。
一応写真を撮りました。分かりづらいのですが。
その後、1.2mm厚の基板でキーボード作ってみました。毎日使ってますが、特に問題なく使えています。1.2mmは問題なく使えそうですね。基板の反りも大丈夫そうです。
もっと軽くできるかな?
基板の厚みを1.2mmにすることで基板の重さを3/4に軽くできました。
さて、もっと軽くするにはどうすればいいのか。
キーボードの構成パーツは上に書いた通りですが、スイッチソケットを使わなければ更に軽くできますね。
基板をさらに薄くするのはどうでしょう? Elecrowさんだと0.8mm厚と0.6mm厚が選べます。さすがにスイッチの足が出っ張るでしょうが、スイッチソケットを使わないのであれば使いまわしはしないと言うことで、足は切ってしまえば良し。
あとはアクリルをMDFに替える。まあこんなところでしょうか。
ソケットを使わなければさらに薄くもできるし・・でもスイッチは使いまわしたいなあ。